製品情報
現代の道路や地下鉄、上下水道設備や通信施設の共同溝など、高度化する都市機能に求められる 社会インフラに必要な地下空間は、最先端のシールド工法によって日々新たに造られています。 環境に優しく、経済性に優れたこの工法は、地上の構造物をそのままに地下でトンネルを掘り進む技術。 RCセグメントは、地下の巨大な空間を支え、高強度と高精度が求められる構造体です。
RCセグメントは、経済性が優れていることから、中大口径のトンネルへの使用実績が多いセグメントです。2003年から導入された二次覆工一体型(省略型)セグメントにより、小中口径においても使用実績を増やしています。 RCセグメントの長所は剛性が大きく、耐圧縮性に優れ、耐久性に富んでいます。一方で、重量が重く引っ張り強度が小さいことから、セグメントの取り扱いや脱型・運搬・施工時の取り扱いには十分な注意が必要です。 上下水道や電力通信などの小中口径のセグメントは、「シールド工事用標準セグメント」(2001年)から選定、もしくはこれを参考に設計・選定することが大半でしたが、最近ではこれに限らずトンネルの設計条件から各企業主が求めるトンネル機能に則して、セグメントのサイズや形式が選定されています。
大都市圏の交通網の整備から地下道路の建設が進んでいます。シールド工事では、15m以上の大口径にも対応したRCセグメントが活躍。都市交通の高度化に役立っています。
高い精度と耐久性、複雑な線形に対応するRCセグメントは、鉄道輸送の増強や利便性の向上につながる新線・乗り入れ線の建設に欠かせない技術です。
電線や電柱、ガス、水道などの埋設管を一括して地下配管に収める共同溝は、耐震性やメンテナンス、景観などの面で、大きな利点を持っています。
上下水道施設の老朽化や能力の増大に対応するために、RCセグメントを利用した水道設備は優れた耐久性と施工時間の短縮を実現します。
RCセグメントを利用した地下河川は、都市を守る地下施設です。豪雨や季節による河川の水量の増大時の貯水機能を持たせて水量調節を行います。